接着剤の種類

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第2回


	接着剤の強さと万一のトラブル対処法		・接着剤は釘より強い！？接着剤の種類とその強度・大変！目に入った！指と指がくっついた！その応急処置
	知って得する情報!!		・チューブ液剤をそのまま使える！？　手間も無駄も汚れもない簡単塗布装置
	コンサルティングサポート		・あらゆる液剤を短時間で簡単に塗布したい！　そんな要望にお応えします!

　接着剤の強さと
　万一のトラブル対処法

　　接着剤は釘より強い！？　接着剤の種類とその強度

ある接着剤のＴＶコマーシャルで、地面とシーソーを接着剤でくっつけてから、そのシーソーの上で人が宙返りするところまでを１カットで放映しているものがあります。合成しているのではないかと疑いたくなるほどインパクトのある映像ですが、実際のところ接着剤はどれぐらいの強度があるのでしょうか。そこで、接着剤の種類による接着強度の比較を見ていきましょう。

同じ種類の接着剤でもメーカー品番、試験片の材質、硬化方法などによって接着強度は大きく違います。ですから、金属同士を接着し、常温で測定した場合で、グレードの高い商品の数値をあげます。
今回、接着強度の指標として「引張せん断接着強度」という数値を使いました。測定方法は、下図のように２つの試験片を接着し、スペーサで同じ厚さにした後で両側から引っ張ります。

[アクリル系接着剤]	……	引張せん断接着強度　〜27N/mm2（275kgf／cm2）
[エポキシ系接着剤]	……	引張せん断接着強度　〜25N/mm2（255kgf／cm2）
[瞬間接着剤] （シアノアクリレート系接着剤）	……	引張せん断接着強度　〜15N/mm2（153kgf／cm2）

これらの強度がどれくらいなのかピンとこないかもしれませんが、ＴＶコマーシャルの映像のように相当な接着力であることは間違いありません。例えば、直径３mmの釘を木材に打ち付けて、その釘を引き抜く力は、木材の材質や条件にもよりますが147〜196N／本（15〜20kgf／本）です。

一概に比較できるものではありませんが、接着剤は釘と同等、もしくはそれ以上の力を持っていると言えるでしょう。ただし、接着剤は熱に弱いなどの短所があるため、実際の建築現場では釘と接着剤を併用し、より強固なものに仕上げる工夫がなされています。

　　大変！　指と指がくっついた！　目に入った！　その応急処置

瞬間接着剤で指と指がくっついた経験をお持ちの方も多いと思います。そんな時に無理やり剥がしてはいけません。指の皮膚が剥がれて大変なことになる恐れがあるからです。瞬間接着剤（シアノアクリレート系接着剤）は、数ある接着剤の中で最も身体組織を強力に接着するものとして有名です。

実際に医療現場で傷口を縫合する際に使われているものもあります。（注：これは、皮膚専用接着剤の話ですので、市販の工作用の瞬間接着剤とは成分が若干異なります。真似をしないようにしてください）
それでは、瞬間接着剤で指と指がくっついたり、目に入った場合にどうすればよいのか、簡単に応急処置方法を書いておきます。

■指と指がくっついた■

瞬間接着剤は熱に弱いので、４０℃位のお湯の中でもむようにすれば徐々に剥がれていきます。また、アセトンで溶ける性質があるのでアセトンを主成分としたマニキュアの除光液や、市販の瞬間接着剤専用はがし液で溶かして取ることができます。

■目に入った■

瞬間接着剤が目に入った場合は眼球を傷つけることがありますので、絶対にこすらないでください。すぐに流水で１５分以上洗眼し、早急に医師の診断を受けるようにしてください。目に入った場合、はがし液や除光液は絶対禁止です。

■衣類にしみ込んだ■

衣類に接着剤が多量しみ込んだときは、瞬間接着剤が硬化する時の急激な発熱でヤケドをすることがあります。大量の水をかけて冷やすようにしてください。

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チューブ液剤をそのまま使える!?手間も無駄も汚れもない簡単塗布装置

市販のチューブ入り液剤をお使いの塗布作業現場で、液剤が最後まで使い切れない、手が汚れるなどの経験をされた方も多いと思います。そんな時に便利なのが、市販のチューブ液剤をそのまま装着して、ダイレクトに塗布作業を行うチューブ液剤吐出装置「オートチューブ」です。充填の手間が無く、手が汚れない上にゴミや気泡も混入しません。また、エアーの力で液剤を完全に絞り出すので、手作業に比べて無駄がなく大変経済的です。使用済チューブ

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