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第5回
   
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ディスペンサー導入
ビフォー・アフター
・ケース1◇電気治具まで瞬間接着剤にまみれた現場
・ケース2◇医療用注射器で不良が絶えなかった現場
知って得する情報!! ・多品種少量生産に対応する高機能塗布ロボット
コンサルティングサポート ・あらゆる液剤を短時間で簡単に塗布したい!
 そんな要望にお応えします!
 ディスペンサー導入のビフォー・アフター
今回は、ディスペンサーを導入する事で飛躍的に作業効率が改善された実際の現場を見ていくことにします。
  ケース1 ◇電気治具まで瞬間接着剤にまみれた現場

 

◆Before◆
アメリカの某自動車部品メーカーの製造現場で、新設計のパワーウィンドウ用レギュレーターから異常音の不良が発見された。すぐさま技術者が集められ、不良の原因解明とその対策が話し合われた。原因はすぐに突き止められ、1つの部品を瞬間接着剤で固定することで直ることが分かった。
この対策のため、製造ラインには瞬間接着剤を塗布する作業者が1人追加された。しかし、この塗布作業者の投入がさらなる問題を生み出してしまった。
まず、ボトル式の瞬間接着剤の先端を目的の場所に差し込むのが難しく、塗布作業のために1部品毎に5秒遅れた。また、過剰塗布も頻繁に発生し、硬化時間が当初予定していた15分を超えてしまったのだ。未硬化部品の滞りのため、工程全体までも遅れはじめていった。作業が増えて工程が遅れただけにとどまらず、塗布のバラツキにより別の問題も発生していた。液ダレにより製品自体が汚れ、なおかつ、作業者の近くにあった電気治具も瞬間接着剤で完全に覆われてしまった。
さらに、その当時1本約100ドルもする瞬間接着剤のボトルを1日1本ほぼ使い切り、コスト的にも大きな損失だった。これ以上の手作業での瞬間接着剤塗布作業は限界だった。
 

 

◆After◆
手作業の限界を感じたこの工場では、同工程エアー式ディスペンサーを導入した。これで本当に問題が解決するのか最初は半信半疑だった。しかし、そんな疑問は導入1日目で完全に払拭された。作業者は驚きの表情でこう言った。「長いノズルを付けてもらったんで、目的の場所に差し込むのが簡単なんだ。接着剤を出す時はフットペダルをちょいと踏むだけ、後は機械が勝手にやってくれる。本当に驚きだよ!」
ディスペンサーの導入により、2つの大きな目標を達成することができた。1つは、瞬間接着剤の高精度な繰り返し塗布が可能となり、微量点塗布のおかげで硬化時間を10分以内に短縮できた。ラインは2倍の速さで流れるようになった。
そしてもう1つは接着剤の無駄がなくなり、液剤ボトル1本で接着可能な部品数は手作業の約1.8倍に増えた。これにより、節約された接着剤は年間になんと8,400ドル以上の金額に相当する。
  ケース2◇医療用注射器で不良が絶えなかった現場

 

◆Before◆
一昔前、パソコンのインターネット接続はモデムのダイヤルアップかISDNが主流であった。しかし、今ではブロードバンド化が進み、ADSL、光ファイバー(FTTH)による常時接続が当り前となった。「テレホーダイ」「テレホタイム」という言葉が懐かしい。そんな脚光を浴びている光ファイバーであるが、意外とその製造現場では地道な作業をしている場合も少なくない。これは、そんな光関連メーカーの製造現場で起きた実話である。
この工場では、光ファイバーとフェルールをエポキシで接着する組立工程を行っていた。フェルールとは、中心に細い穴が空いた円筒形の部品で、光ファイバー同士や光ファイバーと受発光素子を正確に接続するものである。このフェルールの穴に光ファイバーを通してエポキシで固定するわけだが、この工場ではエポキシの塗布に医療用の注射器を使っていた。しかし、エポキシの塗布量は作業者のプランジャを押す力で毎回変わり、塗布量の過不足は日常的に発生していた。過剰塗布は余剰部分を拭き取る作業に多くの時間を費やされ、その上、外観の汚れから出荷できないものが出てきた。また、塗布量不足は、接合強度に問題が生じ、製品化された場合の故障の原因ともなった。
バラツキのない定量塗布は至上命令だったため、医療用注射器の使用中止が決定した。
 

 

◆After◆
そして、この工場ではマイクロプロセッサー制御のディスペンスシステムを導入した。
まず、定量の塗布量を機械に覚え込ませる必要があるが、ティーチング機能が装備されているため、操作は非常に簡単である。実際の塗布作業を行い、そのエアーパルス時間をメモリさせるだけである。
従来の注射器を用いた塗布作業と比較して、ディスペンサーの導入は、再作業の軽減、手の疲労からの解放、不良の削減、歩留りの向上など、予想以上の成果をあげることができた。具体的に言うと、組立時間は従来の約40%まで削減することができた。
また、生産ピーク時に他の作業者がエポキシ塗布の作業をすることになっても、ディスペンサー自体が適正量を覚えているので、作業者をトレーニングする必要がほとんどない。これも大きなメリットである。
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