2021年9月27日更新

高粘度液剤を飛散なくコーティングする新型バルブ

今回のテーマ電子部品の製造工程で、非接触の塗布は生産性を飛躍的に向上させます。しかしながら、幅広でコーティング用途では、粘度が高い液剤になると飛散が多くなり、正確な塗布が難しい課題がありました。今回、「飛散を抑えた均一なスプレーライン塗布」を可能にする、サンエイテックの「高粘度材対応コーティングバルブSV01シリーズ」をご紹介します。
高粘度液剤塗布は飛散が多くなるんだよな〜
従来のスプレー塗布
高粘度液剤では飛散が多くなり、正確な塗布が困難でした。
それを解決したのが新製品バルブ「SV01シリーズ」!! 見てこれ!
SV59MD塗布形状
新製品バルブ「SV01シリーズ」は飛散を抑えた高精度スプレー塗布が可能です。
「SV01シリーズ」は二つの種類があるんだよ!
品番ターゲット製品 対応粘度 対応液剤
SV01S全般 30,000mPa(s)まで UV系◯
RTV◯
エマルジョン◯
変成シリコン溶剤系△
SV01CS電子基板 10,000mPa(s)まで UV系◯
RTV◯
エマルジョン◯
溶剤系×
「Sタイプバルブ」は、およそ30,000mPa・sの高粘度材スプレー塗布が可能になります。これまで飛散抑制が困難であったシリコン・UV・グリスといった高粘度材料を、非接触で幅広く塗布します。豊富なノズルやエアキャップで、個別の塗布サイズやスプレーパターンの形成が可能です。
SV01塗布例
その他に、300~20000mP・s 程のグリス、オイル、コーティング剤、シリコン材、エポキシ材、ウレタン、UV剤、ワニス等の高粘度液剤各種に対応可能じゃ。
SV01塗布例
「CSタイプバルブ」は、10,000mPa(s)程度の中~高粘度液剤に対応するのよ。
防湿コーティングを目的とした、UV 材、シリコン、エポキシなどのVOC規制非対称液剤を飛散なく高精度にコーティングします。高さのある電子部品が搭載れた基板表面へのアプローチも容易で、電子部品の組立工程を通して、生産タクトと正確性の両立を可能にします。
ワンポイント お問い合わせ基板の防湿コーティング用途では、世界的な脱溶剤化の方向から、溶剤希釈系から無溶剤系に移行してきました。一方で、塗布膜厚を上げるために材料粘度を高くする必要性があり、タクトと正確性の両方が課題とされてきました。 サンエイテックでは、最適製品と塗布工法の両面から、お客様の個別のニーズに合った、高粘度材料の高精度コーティング作業の実現をサポートします。

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