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一液性エポキシとは何か?

一液性エポキシ(One-component Epoxy)は、エポキシ系接着剤(Epoxy Adhesive)の一種であり、主剤にあらかじめ硬化剤が混合された状態で供給される単一成分型の樹脂です。英語では「One-component Epoxy Resin」と表記されることが多く、特に自動化が進む精密製造分野や電子機器組立て現場で広く使用されています。

従来の二液性エポキシ(2液混合型)では、使用直前に主剤と硬化剤を所定比率で混合し、撹拌・脱泡などの準備作業が必要ですが、一液性では混合工程が不要で、そのまま装置に充填して使用可能です。この「混合不要(ノーミキシング)」という特長が、作業効率の大幅な向上と品質の安定化に寄与しています。

特徴とメカニズム

一液性エポキシは、常温では反応せず保存が可能で、一定の温度条件(一般的に100℃〜150℃程度)に加熱することで硬化が始まります。これを「熱硬化型」と呼び、加熱炉やホットプレート、IRヒーターなどと組み合わせ