技術FAQ
Q
塗布装置の導入を検討していますが、当社は、少量多品種で複数製品サイズ・異なる液剤・複雑な塗布条件に対応する必要があります。 位置補正や検査機能、さらには他装置との連携も含めて、用途に応じた装置の提案やカスタマイズ対応は可能でしょうか?
A
はい、対応可能です。弊社では、お客様の工程内容や製品特性に応じて、柔軟なカスタマイズに対応しております。 弊社にて取り扱うそれぞれの装置は、標準仕様にとどまらず、液剤やワークの特性、工程の自動化要件に合わせた最適な構成でご提案が可能です。
① AXELEX バッチ対応コーティングマシン AXA-400CTB
中小型ワーク向けのコンパクトなバッチ式塗布装置で、研究開発用途から量産初期段階まで幅広く対応可能です。
標準でカメラを搭載しており、塗布位置の認識・補正が可能。さらにバルブのロータリーユニットや塗布幅センサー(オプション)などの柔軟な周辺機構を選択できるため、多品種少量対応・作業負荷軽減を実現します。
装置サイズや操作性も省スペースラインに適しており、導入時のレイアウト制約にも柔軟に対応できます。
② 高性能スタンドアローン機 AXG-600HPM
高可搬600角ロボットを搭載したハイスペックモデルで、やや大きめのワークサイズや重量物のワークにも対応可能です。
ワーク設置エリアはフリー構造となっており、重量のあるワークでも設置が容易です。また、高可搬質量タイプのロボットを採用しているため、大型・高重量のツールでも制限なく搭載できます。
高粘度・高精度塗布や多軸同時制御が求められる工程に適しており、量産ラインにおける高難度な塗布パターンや広範囲への連続塗布にも対応します。 高圧送液にも対応可能なディスペンスヘッドや複数液剤対応のバルブ構成、DXFや画像取込による自動ティーチングなどにより、高い生産性と再現性を両立。 特に、工程自動化や高精度な塗布が求められる場面で威力を発揮する1台です。
③ インライン画像検査装置 IL-400CC
塗布後の状態を自動で画像検査する専用ユニットで、主に中~後工程の品質保証・NG検出用途に使用されます。
100~350㎜幅の可変コンベアを標準搭載し、ワークサイズのばらつきにも柔軟に対応可能。高解像度カメラにより、塗布の有無・幅・ズレ・にじみなどを自動検知し、OK/NG判定およびトレーサビリティ情報の記録も行えます。
さらに、前後設備とのI/O接続や検査条件のカスタム開発にも対応しており、ライン全体の自動化・品質管理強化に貢献します
お客様のご要望に応じて、これらの装置を単体で導入いただくことも、連携して一貫した塗布・検査ラインとして構成することも可能です。 ヒアリングベースで最適な構成をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。