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シールキャップのネジ部へ特殊ノズルで定量塗布し、再塗布なく気密性と作業効率を向上

課題背景

シールキャップなどの部品では、気密性を確保するためにシーリング材の均一塗布が重要です。 しかし従来の塗布工程では、以下のような課題が存在していました:

  • 塗布量が一定せず、部分的に液剤が不足することで気密性が確保できないケースがあった。
  • 逆に塗布過多になると、部品外側への液だまりや見栄えの悪化が発生し、後工程で手直し作業が発生することが多く、作業負荷が大きかった。

導入効果

当社の vipro-PUMPシリーズディスペンサー(大容量タイプ) と、シールキャップ専用の キャップノズル を導入することで、以下の効果が得られました:

  • ±1%の高精度でシーリング材を連続定量塗布
    線幅のばらつきや断線リスクが解消され、部品の接合ラインに沿った綺麗なシールラインを実現。
  • キャップノズルの採用でネジ部に沿った均一塗布を実現
    シールキャップのネジ形状に合わせた専用ノズルを使用することで、材料が確実に狭部へ充填され、液ダレやムラの発生を防止。結果としてタクトタイム短縮と均一品質を両立。
  • 吐出量の安定化により後工程の手直し不要
    液溜まりや不均一がなくなり、生産効率と歩留まりが大幅に向上。
  • 高粘度・高充填材入りでも安定吐出
    複雑なキャップ形状や深さに応じて塗布条件を最適化可能。複雑形状部品にも対応。

導入製品

vipro-PUMPシリーズディスペンサー(大容量タイプ)

航空・輸送業界で多数採用されている、高粘度・高機能材料の線状定量塗布に最適な容積移送式ディスペンサー。

  • 容積移送式で±1%の吐出精度を実現し、シールキャップへの線状塗布でも安定性を発揮
  • 高粘度材料やフィラー含有液剤(例:グラスファイバーやシリカ)でも安定吐出。部品の耐久性とシール性を支える
  • 最大2,000,000mPa・s(cps)の超高粘度液剤に対応可能。樹脂硬化前でもスムーズな連続塗布が可能
  • せん断による分離や材料劣化が起きにくい構造で、液剤の物性を保持したまま安定した仕上がりを確保
  • 再現性の高い塗布結果により、作業標準化や自動化ラインとの連携がスムーズ。長期安定稼働をサポート
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キャップノズル

シールキャップのネジ形状に沿ってシーリング材を正確に塗布できる専用ノズル。狭小部への確実な充填と気密性を実現。

  • ネジ部の合わせ形状に追従して塗布可能
  • タクトタイム短縮と均一品質の両立
  • 液ダレや塗布ムラを抑え、後工程の手直し不要
  • 高粘度シーリング材にも対応し、安定したシールラインを確保