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自動車・自動車部品

自動車部品の狭小部潤滑用高粘度グリスを微小量塗布

自動車部品の狭小部潤滑用高粘度グリスを微小量塗布

課題背景

狭小な摺動部を持つ自動車部品では、必要量のグリスを均一に供給することが求められます。従来は、凹凸のある部品構成の内壁に対してノズルを近づけて接触式で塗布することが主流でした。このような狭小壁面部への接触塗布では、過剰塗布・塗布量不足・Z軸制御誤差・タクト悪化といった複合的な問題が発生しやすく、従来の接触式塗布工法では安定した塗布品質の維持が困難でした。
また、グリス特有の高粘度性質により、微細空間への安定塗布は技術的に難易度が高く、量産ラインにおける再現性確保にも課題が生じていました。

  • 過剰塗布による外観不良と作動不良
    狭いすき間に対してグリスが必要以上に広がると、にじみやはみ出しが発生し、外観不良として扱われるだけでなく、余剰グリスが周辺部品に付着して作動抵抗の増加や異物混入扱いとなるケースが多発していました。
  • 塗布量不足による摩耗・寿命低下
    逆に必要量を下回る塗布では、潤滑状態が不十分となり、摩擦増加による早期摩耗が発生し、部品寿命や信頼性の低下につながります。特に摺動負荷の大きい部位では、不足塗布は重大な不具合の原因となります。
  • Z軸制御誤差による塗布形状の乱れ
    狭小部へノズルを近接させる工程では、Z軸方向のわずかな制御誤差が塗布量の変動や形状不良を招きます。さらに、高粘度グリスではノズル離れ時の糸引きやダレが起こりやすく、塗布ラインの安定性が損なわれ、外観品質にも悪影響を与えていました。
  • タクト短縮が難しい高粘度材料の特性
    高粘度のグリスはノズルへの付着が強く、塗布後の離脱動作に時間がかかることから、タクトタイムの短縮が難しいという課題もありました。連続塗布時には材料供給が不安定になり、ショット量のばらつきも発生しやすい状況でした。

導入効果

高精度非接触ディスペンサー BEATRUM(ビートラム) を導入したことで、狭小部におけるグリス塗布工程は、従来の「ノズル近接式」では困難だった課題が大幅に改善されました。非接触・高速応答性・強力な射出力という特性により、部品保護と塗布品質の安定化を同時に実現しています。

  • 非接触による狭小部への安定塗布
    BEATRUMはノズルを部品に接触させずに材料を吐出できるため、Z軸誤差の影響を受けない安定塗布が可能です。さらに、必要量以上に広がる過剰塗布が抑制され、狭小部に十分量が届くことで不足塗布による摩耗・信頼性低下も解消されます。段差形状・側面・溝部といった複雑な部位でも高い再現性を維持でき、従来課題だった形状の乱れや外観不良も大幅に改善されました。
  • 高速吐出(最大250Hz)によるタクト短縮
    ノズルの上下動作が不要になるため、塗布工程のサイクルタイムが大幅に短縮されます。250Hz の高速連続ジェットにより、従来比で10~30%のタクト短縮が実現し、量産ラインのスループットが飛躍的に向上しました。
  • 糸引き・にじみの抑制(高粘度グリスでもクリーンな塗布形状)
    高粘度のグリスは接触塗布だと糸引き・ダレ・ノズル先端への付着が発生しやすい材料ですが、BEATRUM の高速開閉制御と微量吐出制御により吐出終了の「切れ」が良く、糸引きが大幅に低減されました。

塗布工程動画も公開中

BEATRUMの塗布動画

BEATRUMによる自動車部品へのグリス微小量塗布動画です。

導入製品

高精度非接触ディスペンサー BEATRUM(ビートラム)

BEATRUM は、ノズルを部品へ触れさせない非接触ジェット方式を採用しており、最大 250Hz を超える高速ドット吐出が可能です。段差形状・狭小すき間・側面部位など、ノズルを近づけにくい部分でも、安定した塗布を実現します。タクトタイムの大幅短縮(生産性向上)

  • 狭小部でもムラのない局所塗布(塗布品質向上)
  • 部品非接触による傷・異物混入リスクのゼロ化
  • ショット量の高再現性による CV値向上・歩留まり改善
  • 糸引き・ダレの抑制による外観品質安定
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高精度非接触ディスペンサー BEATRUM(ビートラム)