業界別塗布事例業界別塗布事例

自動車・自動車部品

自動車部品のギア・駆動機構部への高粘度グリススプレー塗布

自動車部品のギア・駆動機構部への高粘度グリススプレー塗布

課題背景

自動車部品に搭載されるギア・駆動機構部は、常に回転・摩耗・振動・温度変化などの過酷な環境下で動作します。そのため、摺動性の確保や異音防止を目的とした高粘度グリスの安定塗布が不可欠です。
しかし、従来の手塗りや接触式ディスペンサーでは、以下の課題が顕在化していました:

  • 塗布ムラ・液だまりの発生
    ギアの細かい歯形状や奥まった噛み合わせ部分では、材料が均一に広がらず、部分的な“グリス溜まり”や“塗布不足”が発生し、摺動性能のばらつきにつながっていた。
  • 高粘度材の広がり不足
    高粘度グリスは流動性が低いため、角部や奥部に材料が届きにくく、初期摩耗・異音・耐久性低下の要因となっていた。
  • 材料飛散による外観不良・清掃負荷の増大
    スプレー塗布を行っても霧化が不安定で、周辺部品への飛散が避けられず、外観不良の増加や、頻繁な清掃作業が必要となり、ライン効率を低下させていた。

導入効果

自動車部品のギア・駆動機構部に対して、非接触スプレー方式の高粘度対応スプレーバルブ(SV01S)を導入したことで、これまでの塗布ムラ・飛散・不足塗布といった課題が大きく改善されました。立体形状への均一塗布と生産効率の向上が同時に実現し、量産品質の安定化に大きく寄与しています。

  • 塗布量・膜厚の安定制御による品質ばらつきの削減
    高粘度グリスでもスプレー量の安定制御が可能となり、過剰塗布・不足塗布が解消。膜厚の均一化により、製品間の性能ばらつきが大幅に減少した。ギアの歯形状・奥部・側面にもムラなく塗布でき、初期摩耗・異音・摺動不良が大幅に軽減。長期耐久性が向上した。
  • 飛散低減による外観不良・異物リスクの抑制
    周辺部品への飛散が最小化され、外観不良・異物付着・清掃工数が削減。量産ラインの安定稼働に貢献した。
  • 部品非接触で傷・汚染を防止
    非接触スプレー方式により、ノズルがギア歯面に触れるリスクがなくなり、傷の発生やノズル付着物の汚染がゼロに。車載品質基準に適した工程が構築された。

導入製品

高粘度対応スプレーバルブ SV01S

高粘度材料の非接触スプレー塗布に特化したコーティングバルブで、高粘度グリスを非接触で広範囲かつ均一に塗布できるため、ギア・駆動ユニットの潤滑工程において品質安定とコスト低減の両立を実現します。

  • 最大 30,000mPa・s の高粘度グリスにも対応
  • 飛散を抑制した 高精度非接触スプレー塗布
  • シリコーン、グリス、UV材など幅広い液剤に対応
  • コントローラ SVC620S と併用で霧化調整が容易
  • 立体形状・大面積・局部塗布のいずれにも対応
製品ページへ
高粘度対応スプレーバルブ SV01S