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医療・バイオ・化粧品

組織切片に対して染色試薬をスプレー塗布することで、診断精度と再現性を両立

課題背景

組織切片は極めて微細な構造を持ち、部位ごとに微妙な差異が存在します。そのため、染色試薬を均一に塗布することが診断や研究の信頼性確保に不可欠でした。従来の塗布設備では以下のような課題がありました:

  • 塗布の均一性にばらつきがある
    既存装置ではスプレー制御が不十分で、組織部位ごとの染色ムラが発生し、同一切片内での染色反応に差異が生じていました。
  • 過剰な試薬使用と作業効率の低下
    過剰な試薬吐出による無駄が多く、試薬コストの増大と作業の非効率性が問題となっていました。
  • 診断・研究結果の一貫性に影響
    染色結果の不均一さが原因で、検査結果の再現性や精度に課題がありました。

導入効果

高精度スプレー制御が可能な「スプレーバルブSV91」と、視認性と自動化精度に優れた「ビジョンディスペンスシステムAXELIA」を導入したことで、以下のような効果が得られました:

  • 均一かつ高精度なスプレー塗布が可能に
    微量エアー制御とノズルエアー調整により、飛散のない均質な霧状スプレー塗布が実現。試薬の均一分布によって、組織内で一貫した染色反応が得られるようになりました。
  • 試薬使用量の最適化とコスト削減
    必要最小限の量だけを正確に塗布することで、試薬の使用量が削減され、コストの抑制に貢献しました。
  • 検査結果の信頼性向上と作業効率の改善
    一貫した塗布品質により検査データの再現性が向上。結果として医療および学術研究における信頼性と効率性の向上に寄与しました。

導入製品

スプレーバルブ SV91

微量圧エアーとノズル制御により、試薬を霧状に正確に塗布可能。

  • オーバースプレーや跳ね返りが発生しない
  • 液剤の流量・エアー停止タイミングを精密制御可能
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高精度自動ビジョンディスペンスシステム AXELIA

画像処理による高精度な視認と位置決めが可能な自動スプレープラットフォーム。

  • 高解像度カメラによる出吐位置の確認と自動補正
  • 同一基準点への繰り返し吐出設定が可能
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