スマートフォンの高性能化に伴い、カメラモジュールの構造はより多層・高密度化が進んでいます。特にレンズ周辺部の組み立てにおいては、狭小かつ微細な空間に対して、高精度かつ安定したシリコーン樹脂の塗布が求められています。 しかし、従来のディスペンサーでは以下のような課題が発生していました：

• 線幅と厚みの不均一による品質不安定
  微小な塗布対象に対して、塗布線が太すぎたり細くなったりすることで、必要なシール性能や接着力を確保できず、気密性・防水性にばらつきが生じていた。
• 塗布位置のズレによるレンズ内面の汚染
  カメラレンズの縁ギリギリに塗布する工程では、少しのズレがレンズ面へのはみ出しに繋がり、光学性能に悪影響を及ぼすリスクがあった。
• 粘性による付着・残液のばらつき
  シリコーン樹脂の粘着性により、ノズル先端に液剤が残留し、次の塗布に影響。塗布点のばらつきや外観不良を引き起こしていた。

精密ノズルの導入により、従来課題であった微小部位への高精度な塗布が可能となりました。

• 高精度・微小量塗布の実現
  先端部がシャープで超薄肉加工されたノズルにより、吐出精度が飛躍的に向上。従来難しかった極細の線塗布でも安定した塗布品質が得られました。
• レンズ周辺への塗布時も高い信頼性を確保
  滑らかな内壁構造とテーパー設計により、液剤の流れが安定し、液残りやはみ出しリスクを最小化。レンズ内面への付着が防止され、歩留まり向上に貢献。
• 生産性の向上と品質トラブルの抑制
  塗布工程の安定化により、再塗布や修正対応の回数が大幅に減少。生産タクトの短縮と検査工数の低減にも繋がりました。

精密ノズルシリーズ

微小エリアへの高精度塗布に特化した超精密ノズルシリーズは、超薄肉・高剛性・滑らかな流路設計で業界最高レベルの吐出安定性を実現。特にカメラモジュールや光学部品など、寸法精度と外観品質が重要な工程に最適です。

• ノズル一体加工により、安定かつ微量の吐出を実現
• 一体構造で針元へのノズル締め込みが不要
• テーパー形状による抜群の流動特性
• ノズル超極薄加工で高精度な微量吐出を実現

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