業界別塗布事例業界別塗布事例

スマートフォン・タブレット・ノートPC

カメラモジュールへの高粘度シリコーン樹脂を微小量線塗布

課題背景

スマートフォンの高性能化に伴い、カメラモジュールは小型・高密度・多層構造へと進化しています。特にレンズ周辺部へのシリコーン樹脂の線塗布工程では、狭小領域に対する極細・高精度・安定塗布が求められていました。
しかし、従来の接触式ディスペンサーでは、高粘度材料の特性に起因するさまざまな課題が発生していました。

  • 線幅・膜厚のばらつきによる品質不安定
    高粘度シリコーンは流動性が低く、接触塗布時にノズル先端での液残りや糸引き現象が発生しやすい。
  • 塗布位置のズレによるレンズ内面汚染リスク
    レンズ縁ギリギリへの塗布工程では、わずかな位置ズレや吐出量過多がレンズ面へのはみ出しにつながり、光学性能低下や外観不良の原因となっていた。
  • 高粘度材料に対する吐出安定性の限界
    300,000mPa·sクラスの高粘度材料では、吐出応答遅れや液切れ不良、ノズル詰まりが発生しやすく、微小量線塗布の安定化が困難。
  • 量産工程におけるタクト制約
    高粘度材料を用いた微細線塗布では、吐出安定性確保のためにタクトを落とさざるを得ず、量産ライン全体の処理能力が制限されていた。再塗布や検査工数の増加が生産効率低下の要因となっていた。

導入効果

これらの課題に対し、非接触ピエゾJETディスペンサー「EXJET」を導入しました。新規開発アクチュエータ技術により、高粘度シリコーン樹脂でも安定した微小量JET塗布を実現しました。

  • 線幅・膜厚ばらつきの解消
    非接触JET吐出によりノズル先端での液残りや糸引き現象が解消。
    線幅の均一化および膜厚の安定化を実現し、シール性能・気密性のばらつきを大幅に低減。
  • レンズ内面汚染リスクの低減
    非接触方式により、従来困難であったレンズ周辺の狭小部への精密塗布を実現。
    吐出量の精密制御によりはみ出しリスクを抑制し、光学性能への影響を防止。
  • 高粘度材料でも極細線幅を安定形成
    最大300,000mPa·s対応のHigh Viscosityモデルにより、非接触での安定吐出を実現。
    線幅の均一化・膜厚の安定化が可能となり、シール性能のばらつきを大幅に低減。
  • 高速駆動による生産性向上
    MAX1000Hzの高速駆動により、高粘度材料でも高タクト塗布が可能。 再塗布削減・検査工数低減を実現し、工程全体の安定化と生産効率向上を達成。

塗布動画

EXJETの塗布動画

EXJETによるカメラモジュール封止動画です。

導入製品

ピエゾJETディスペンサー EXJET

EXJETは、高密度・高精度実装が求められるカメラモジュール工程において、高粘度シリコーン樹脂の微小量線塗布を安定化させる新世代ピエゾJETディスペンサーです。非接触JET方式により線幅ばらつきを抑制し、レンズ周辺部などの狭小エリアへの高精度塗布と量産安定性を両立します。

  • High Viscosityモデル対応(最大300,000mPa·s)
  • MAX1000Hz高速駆動
  • 微小量吐出における高再現性確保
  • ノズルヒーター標準搭載:液剤温度を最適制御し粘度変動を抑制
  • 高メンテナンス性設計:部品点数を抑えたシンプル構造
製品ページへ