2021年12月17日更新

地球しいクリーンって

今・昔・未来☆テクノロジー万華鏡は、「近未来の快適デジライフ」や「エンジニアリングなよもやまばなし」の掲載から10年経った今、果たして本当の「未来」はどうだったのか、そして、これからどうなって行くのかを考えるコンテンツです。
今回のテーマ待ったなしの地球温暖化問題。日本においては「2050年に温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」ことを目指しています。脱炭素化の目標を達成するために、あらゆる分野において、新しい技術を駆使することが必要で、運輸では、電動自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)の導入が急ピッチで進められています。
未来の車って、EV(電気自動車)とか燃料電池車(FCV)ってよく聞くけど、違いって何なのかしら?
EVもFCVも電気で駆動モーターを回して走るのは同じで、電気をどうやって取り出すかが違うんじゃな。
電気の作り方が違うのかぁ〜。
EVは電気を蓄えたバッテリーを用いるのに対し、FCVは水素を燃料として、それを空気中の酸素を化学反応させて電気を生み出して走るんじゃよ。
 
燃料電池はずっと発電しているから、燃料になる水素と酸素を与え続ければ、いつまでも電気を作り続けて、長距離走行が可能なんだよね。しかも水しか排出しないから環境にも優しいんだぜ〜。
へえ〜、とってもクリーンなんだね!
エイちゃんも来年はクリーンで環境に優しいエイを目指そうっと!
エイちゃん目指すところ違う。。
燃料電池車は、圧縮水素を燃料として使用します。高圧タンクに貯蔵された圧縮水素を燃料電池に供給します。そこで外気から取り込んだ酸素と反応し、電気を発生させモーターを回転します。
大きなメリットはCO2を排出しないということ。走行中に車外に水だけを排出して、環境に無害です。
他の動力に比べてエネルギー効率がよいということも燃料電池車の特長です。ガソリン車と比べると2倍以上(30%以上)エネルギー効率が高いと言われています。
しかも、小型で高出力です。エンジンやバッテリーは、通常、より大きなパワーを出そうとすると、それに比例して機材自体も大きく、重くならざるを得ませんが、燃料電池では、パワーを2倍にするために必ずしも2倍の大きさにする必要はありません。

懸念される費用については、今後、燃料電池車がさらに普及し、水素ステーションの数も増えて、車体と維持コストが下がることが期待されています。

また、現在、原料に使用されている水素は、主に天然ガスなどの化石エネルギーから作られており、生成過程でCO2が発生しています。将来的に、風力、水力、太陽光などの「再生可能エネルギー」を用いて水素を製造する技術の開発も同時に進められています。


FCスタックのシーリング工程に最適な高精度ディスペンサー

FCVの燃料電池は、EV用バッテリーより小型に設計されています。
燃料電池スタック(FCスタック)は、FCVの発電装置のことを言い、 セル(膜電極接合体/MEA)において、触媒などの作用で水素と酸素を電気化学反応させて発電します。発生電圧が1V弱と低いため、このセルを100枚程度直列に積層して大きな電圧を得ています。燃料電池スタックは、各メーカーが電圧や出力によって独自の開発を進め、多様な種類があります。
各プレートは薄膜のため正確な塗布精度が必要で、燃料ガスが通気するので、高いシール性が求められます。
高精度容積式ディスペンサーRDシリーズは、微小量の液剤を+/-1%の吐出精度で正確に塗布します。多種多様な液剤の安定した定量、微小量塗布に非常に有効です。

燃料電池塗布アプリケーション資料ダウンロード

ワンポイント お問い合わせ

一般の乗用車はEVが主流に、一方で、大型で航続距離が長く、走行ルートが決まっている場トラックやバスは、燃料補給の回数が少なくて済むFCVに置き換わるのでは…とも言われています。各々のメリット、デメリットを使い分けて、より棲み分けが進んで行くのではないでしょうか。 サンエイテックは、お客様の「脱炭素化社会」に向けた、様々な分野の製造プロセスに最適な塗布ソリューションをご提案します。


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